債務整理したら携帯を買えないと噂されるワケと携帯を買う方法

債務整理したら携帯を買えないと噂されることは多いですが、債務整理をしても携帯は買えます。

ただし、債務整理後の携帯契約への影響を知らないと、携帯を買いたいけど買えない、携帯が突然使えなくなったいったことが起こります。

債務整理しても携帯が買えるか心配している人や、債務整理したあと携帯が使えないのではないかと不安を感じている人は、債務整理後も携帯を使い続ける方法と、携帯を購入する方法を知っておくべきです。

債務整理したら携帯を買えないと噂されるワケ

債務整理をしても携帯は買えますが、分割で買うことができなくなります。

一般的に、毎月の携帯料金の支払い遅れや未払いの情報が信用情報機関に登録されていると、携帯の新規契約や機種変更の審査に通らないことがあります。任意整理や個人再生、自己破産といった債務整理をすると、信用情報機関に事故情報が登録される、いわゆるブラックリストに載るので、審査に通りづらくなります。

携帯電話会社ごとに携帯を分割で買うための審査基準があるので、債務整理をしたら絶対に携帯が分割で買えないわけではありません。

ただし、債務整理したら携帯を分割で買えないことがほとんどです。

債務整理したあとに携帯を買う方法

現金一括払いで買う

債務整理したら携帯を分割で買えなくなりますが、現金一括払いであれば携帯を買うことができます。

現金一括払いであれば信用情報機関に事故情報が登録されていても、携帯電話会社は分割の審査をするわけではないので、個人信用情報を確認しません。

ただし、現金一括払いでは費用の負担が大きいので、新規機種の携帯ではなく、型落ちした中古携帯にすることで無理なく買うようにしましょう。

家族の名義で買う

債務整理をしてブラックリストに載ったとしても、家族の信用情報には影響がありません。

夫や妻、家族の名義であれば、家族の契約している携帯の子回線として分割で買って使用することができます。

ブラックリストが消えてから分割払いで買う

債務整理したあとに携帯を分割で買うには、ブラックリストが消えるまで待つ必要があります。

債務整理をすると信用情報機関に事故情報が登録される、いわゆるブラックリストに載ります。債務整理の手続き方法によってブラックリストに5年から7年程度か載りますが、ブラックリストが消えれば携帯を分割で買えるようになります。

債務整理してブラックリストにまだ載っていても携帯を分割で買えることがありますが、分割払いの審査に通るかどうかは携帯電話会社の審査によります。

ただし、ブラックリストが消える前に分割払いの審査に通るには、安定した収入や毎月の携帯料金の支払いを遅れずにおこなっているなど、携帯電話会社が審査を通すための条件を満たしていることが必要です。

債務整理後のブラックリストについて、くわしくは「債務整理でブラックリストに載る期間と解除までの落とし穴」をご確認ください。

債務整理したあとも携帯を解約されずに使う方法

債務整理したあとの携帯料金の支払い方法を変更する

債務整理したあとの携帯料金の支払い方法は、銀行の自動引き落としにしておく必要があります。

銀行の自動引き落としは、債務整理の影響を受けないので、携帯料金を支払って使い続けることができます。

ただし、毎月の携帯料金の支払いをクレジットカード払いにしていると、債務整理でブラックリストに載ってクレジットカードが使用できなくなるので、支払いができずに携帯が使えなくなってしまいます。

毎月の携帯料金の支払い方法は、携帯電話会社によってちがいます。大手の携帯電話会社であれば銀行の引き落としにも対応していますが、格安スマホのような携帯電話会社ではクレジットカード払いにしか対応していない場合があるので、債務整理したあとに携帯が使えなくなる可能性があります。

未納の料金を支払う

債務整理後でも携帯を使い続けることができますが、料金を延滞すると強制解約される可能性があります。

毎月の携帯料金を延滞して強制解約されると、TCA(一般社団法人電気通信事業者協会)という機関に事故情報が登録されます。携帯電話会社は、携帯の契約のときにCIC・JICC・KSCといった信用情報機関は確認しませんが、TCAの登録情報は確認します。

そのため、携帯を強制解約されてTCAに事故情報が登録されていると、新規の契約はもちろん他社への乗り換えもできなくなります。未納の料金がある場合は早く支払い、毎月の利用料金は遅れないように必ず支払うようにしましょう。

債務整理の対象から携帯本体の分割払いを外す

携帯本体の分割払いを債務整理をすると、携帯が解約される可能性が高いです。

ただし、個人再生や自己破産は手続きの対象から携帯電話を外すことができませんが、任意整理であれば手続きの対象から携帯本体の分割料金を外すことができます。

毎月の携帯料金を延滞していなければ、個人再生や自己破産であっても裁判所から認められて使える可能性もあるので、毎月の携帯料金は延滞しないように支払うことが大切です。

債務整理する前に携帯の契約をするメリット・デメリット

債務整理する前に携帯の契約をするメリットは、携帯本体を分割で買って契約するときの審査が通りやすいことです。

債務整理する前の信用情報が良ければ、携帯本体を分割で買う審査に影響がないので、携帯を分割で買うことができます。

一方で、債務整理する前に携帯の契約をするデメリットは、債務整理したあとに毎月の携帯料金の支払いができなくなる可能性があることです。

債務整理によって借金の返済額を減らしたり、借金をゼロにすることができますが、ブラックリストに載ってクレジットカードが使えなくなります。クレジットカードカード払いにしか対応していない格安スマホのような携帯電話会社だと、支払いができなくなるので携帯が解約されます。

また、契約の期間中に支払いができず解約になれば、携帯電話会社によって解約違約金を請求される可能性があります。債務整理しなければよかったと後悔しないように、契約する携帯電話会社には注意しましょう。